【ATP/テニス】アルカラスのコーチであるフェレーロが愛弟子を絶賛。「彼はあらゆるキルショットを覚えた」

 

線の細い体からは想像のつかないパワフルなプレーをする事が由来となり、ファンからは尊敬の意を込めて”モスキート(蚊)”の愛称で親しまれていた元世界王者のフアン・カルロス・フェレーロ。現在はテニス界の金の卵として活躍するカルロス・アルカラスのコーチとして活躍している彼だが、そんなフェレーロもアルカラスの成長速度には驚きを隠せないようだ。スペインのテニスサイトpuntodebreak.comが報じている。

 

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今シーズンからアルカラス陣営に加わったフェレーロは、彼の持っている唯一無二なスタイルについて以下のようにコメントした。

 

「アルカラスは、自分独自のやり方というものを確立している。もちろん、彼にとってナダルはアイドルであり、彼のプレーを見て多くのことを学んでいる素直な部分もあるが、アルカラスは強い競争心を持っているんだ。コート上での彼のボディランゲージを見ると、たまにナダルと重なって見える時もあるけど、アルカラスのゲームプランは彼とは全く違うものだよね。彼はオリジナリティを持っているんだ。」

 

これは世界中のジュニア選手や若いプロ選手にも言えることだが、自国に英雄的なプレイヤーが存在していると、そのプレイヤーのスタイルを模倣しようとして、自分のテニスを確立できないケースが多く存在する。しかしフェレーロによればアルカラスは、ナダルという自国出身の偉大な選手をただ模倣するのではなく、自分が作り上げたオリジナルのテニスを構築する事が出来る希少なタイプの選手だということを伝えてくれているのだろう。

 

また、来シーズンの目標についてフェレーロは「彼の今後の目標は、今シーズンの終盤に見せていたようなテニスのレベルを維持することだ。具体的な数字で言えば、世界ランキング15位に入ることが来シーズンの課題だね。」と語り、続けてアルカラスの才能の魅力について以下のように触れた。

 

「彼のフォアハンドは、どんな選手も恐れる強烈なショットだ。それなのにアルカラスは、ドライブショットからドロップショットへ急激にスイッチオフする器用さも兼ね備えている。彼は既にあらゆるキルショットを習得しているんだ。これは素晴らしいことだよ。」

 

アルカラスを指導する前は、当時次世代のエースとして成熟しつつあったズベレフをフィジカル面で大きく成長させることに成功し、プレーだけでなくコーチングも一流であることを証明したフェレーロ。そんな彼が太鼓判を押すアルカラスという選手は、今後どのような進化を遂げていくのだろうか?来シーズンの彼の活躍が楽しみだ。

 

(画像=juankiferri)