元世界4位でありながら、伝染性単核球症による重度の障害により、キャリア全盛期にも関わらず惜しまれながら引退したロビン・ソダーリング。現在はデビスカップのスウェーデン代表の監督を務める彼だが、この度MARCAからのインタビューに応じ、スウェーデンのテニスのレベルや、現役時代の秘話について勝った。
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スウェーデンといえば、過去には”アイス・マン”のボルグ、”グラスの貴公子”のエドバーグ、グランドスラムを7回制覇したビランデルといった偉大なプレーヤー達が生まれた土地だ。そんな歴史的に見てもテニスのレベルが高い同国だが、現在は中々スター選手を輩出できていない状況が続いている。そんな現状をソダーリングはどう思っているのだろうか?
「(スウェーデンのテニスのレベルは)だんだん改善されてきているよ。僕が引退した直後はかなり悪かったけどね。今はイマー兄弟(スウェーデン代表選手)も元気にプレーできているし。スウェーデンのテニスのレベルを完全に復活させるためには、現役の選手が良い結果を残す必要があると思う。長い間テニスは僕の国で一番人気のスポーツだったけど、今はそうでもないからね。見栄えのいいジュニアは数人いるから、6,7年後ぐらいには状況も変わると考えているよ。」
今のスウェーデンにスター選手はいないかもしれないが、今年のデビスカップで同国は快進撃を見せている。ドロー運に恵まれたというのもあるが、ミカエル・イマーを筆頭に決勝リーグへ進出し、世間からの注目度が上がってきているのも事実だ。
また、ソダーリングは現役時代の最大の障壁となっていたBIG3についても回顧していた。ナダル、フェデラー、ジョコビッチの誰が史上最強のテニスプレーヤーか?と聞かれた彼は以下の様に答えている。
「どの選手のプレースタイルが好きかによって、この答えは変わってくるよね。はっきりしている事は、この3人がこれまでのテニスの歴史の中で史上最強の3人だということだ。この3人が揃っていることは、テニスの普及においてとてもいいことだと思うよ。ちなみに、僕が現役の頃に対戦して、一番嫌な相手だったのはフェデラーだね。彼のプレースタイルは苦手なんだ。」
特徴的なフォームから繰り出される強烈なフォアハンドで、あらゆる対戦相手を粉砕してきたソダーリング。単調なリズムを好むベースライナーだった彼が、変幻自在なプレーをするフェデラーが苦手だったというのも納得だ。もう彼のプレーを見ることは叶わないが、テニス界の裏方として今後も長く貢献してくれるだろう。
(画像=@RSoderling)