ニック・キリオスとスタン・ワウリンカの関係は、過去にキリオスの軽率な発言が原因で、険悪になってしまったのは有名な話だ。しかし、ロジャーズ・カップの元ディレクターであるユージン・ラピエールによれば、当時の状況は多くのファンが想定している以上に酷いものだったようだ。sportskeedaが報じている。
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積み上げてきた勝ち星が膨大すぎて、初めて倒したTOP10選手の名前を思い出せずに苦笑いするワウリンカ。彼も37歳だけど、1日でも長く現役を続けて欲しい。 pic.twitter.com/pBLtT8SZph
— モリス@海外テニス情報 (@Morris2009USop) October 18, 2022
2人の壮絶なビーフは2015年に起きた。当時ワウリンカと付き合っていたとされる女子選手のドナ・ヴェキッチをキリオスが下品な言葉で中傷し、シンシナティで行われた取材でワウリンカが彼に謝罪を求めたのだ。
しかしキリオスは、ロジャーズ・カップでワウリンカ本人と対戦している最中、なんとヴェキッチがタナシ・コキナキスと浮気していると彼を挑発し、多くの非難を集めたのだ。
この試合が行われている瞬間に、ワウリンカがキリオスに直接的な怒りを向けることはなかったが、ラピエールによると、試合が終わった後2人は、殴り合いになる寸前だったらしい。
「ワウリンカはコート上ではキリオスが何を言っていたのか聞こえてなかったみたいだけど、マイクに彼の声が拾われていたから、キリオスのコメントはワウリンカもすぐ耳にすることになった」
「彼は激怒していたよ。みんなの前でメンツを潰されたんだから。彼はすぐにロッカールームへ下りていったけど、そこにはまだキリオスがいたから、最悪の事態を避けるために2人を引き離す必要があった」
この騒動は、キリオスがSNSでワウリンカに謝罪し、彼がATPから1万ドルの罰金と28日間の出場禁止処分を言い渡されたことで決着したが、舞台裏でこのようなことが起きていたとは驚きだ。ちなみに、現在キリオスとワウリンカの仲は修復されたと言われている。
(画像=https://www.instagram.com/stanwawrinka85/)