166cmしかないバーティの驚異的なサーブのスタッツ。「身長も力もないから模索したの」

 

全豪オープンのスケジュールが着々とこなされ、無事に前半戦が終了した。それに伴い、興味深い統計データも生まれてきており、今回はその中の1つであるアッシュ・バーティのサービスゲームのスタッツについて紹介させていただきたい。essentiallysportsが報じている。

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166cmしかないバーティのサーブは脅威

 
 
 
 
 
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女子シングルス第1シードのバーティは、前哨戦のアデレード国際も含めて、今シーズンが始まってから無敗だ。しかし、本当に注目すべきポイントは、彼女のサービスゲームが前半戦の全ての試合を通じて1度しかブレイクされていない事だ。

身長が166cmしかないバーティは、贔屓目に見てもビッグサーブが打てるような体格ではない。しかし、だからこそ彼女はサーブの練習に励んでおり、「タイズ(バーティのコーチ)と私は、自分のサービスゲームを何よりも重視している」と本人が語っているように、その結果がスタッツへと如実に現れている。

加えてバーティは、全豪オープンを通じて、ファーストサーブのポイント獲得率が84%という高水準をキープしており、これは女子選手の中で文句無しの1位の数字だ。

バーティはジュニアの頃からパワーテニスに抗っていた

 
 
 
 
 
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バーティのサーブは、決して速いわけでも、パワーがあるわけでもない。効率的にコースを突き、球種をばらけさせる事でミスを誘い、相手の強打を封じているのだ。彼女は3回戦でカミラ・ジョルジに勝利した後のインタビューで、以下のように語っていた。

「ラケットの技術が進歩したことで、女子ツアーでもショットのスピードが上がってきている。でも、私にとっては今に始まった話じゃなくて、ジュニアの頃からスピードのあるボールには苦労してきたんだよ」

「私は10代の頃、身長も低くて力もなかったから、試合に勝つための方法を必死に模索した。この時の経験が元となって、自分の欠点を補うためのテクニックを増やすことができたの。コツは、相手を不快にさせるようなプレイメイクを意識する事だね」

セレナ・ウィリアムズが急速に力を失って以来、現在の女子ツアーでは久しくなってしまった”目に見えない支配力”を発揮し始めているバーティ。パワーテニスが主流となっているツアーで、テクニックで相手を翻弄する彼女のテニスはとても映える。果たして、全豪オープンでは悲願の地元優勝を叶えることはできるのだろうか?

(画像=ashbarty)