イガ・シフィオンテクは、風が正確さを失わせる中、インディアンウェルズの決勝でマリア・サッカリに勝利し、自身3度目のWTA1000優勝を果たした。今回は、2人のプレーを振り返っていきたい。tennis.comが報じた。
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インディアンウェルズの女子シングルス決勝は、うねるような風が吹くコンディションの中、テニスプレイヤーとしての適応能力が勝敗を分けた。
特にサッカリは、風の影響下で打つサービスに苦しんだ。25回打ったセカンドサーブの内、シフィオンテクから5ポイントしか奪うことができなかったのだ。彼女は試合後に「タフだった。今日はサービスの調子も悪かった。簡単にポイントを獲れるような日じゃなかったんだ。どこを狙えばいいのかわからなかったよ」と語っている。
対して、シフィオンテクは、風を上手く利用することに成功した。彼女のフォアハンドから生み出されるトップスピンは、風の影響下でこそ真価を発揮し、ボールを安全にコート内にとどめた。
この2人は、2022年のWTAで最も成功した選手に数えられる。シフィオンテクはランキングを2つ上げて2位となり、サッカリは6位から3位へと急上昇する。シフィオンテクは、今のところツアー最多の20勝をあげ、サッカリは16勝で2位となっている。
シフィオンテクは、サッカリとの対戦について「素晴らしいライバル関係になると思う。私たちはビッグマッチを戦えると証明したんだ」と振り返っていたが、セリーナ・ウィリアムズやマリア・シャラポワが抜けて、低迷してしまったテニス人気を埋めるポテンシャルがあることを、この2人は示したと言える。
パンデミックの影響もあってか、多くの選手が定期的な試合から遠ざかっているこの時代に、この2人がこれだけの成功を収めたのは称賛するべきだろう。それぞれが健康であり、献身的だ。彼女たちのプレーは、女子ツアー界の未来を裏付けるものとなっている。
(画像=iga.swiatek)