キャスパー・ルードは、2022年USオープンの準決勝カレン・ハチャノフ戦で、55ショットにも続くラリーを展開し、ファンたちを驚愕させた。ポイントを獲得した瞬間、彼は平静を装って見せたが、本人曰くあれは演技の一環だったそうだ。sportskeedaが報じている。
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ルードは、テニスにおける心理的な駆け引きの重要性について、以下のように語った。
「例えば、第1セットで僕がセットポイントを取った時、実際は2人とも息切れして死にそうになっていたよ。少なくとも、膝や足が震えていたと思う。特に大腿四頭筋の辺りが、なんというか、酸欠のような感じだった」
「でも、ハチャノフには、疲れているところを見せないようにしたんだ。『キャスパーが疲れている』と思われたくないからね」
「そう、スポーツには演技が必要だ。テニスは特にね。どんな些細なことだとしても、試合に勝つには精神的、心理的な駆け引きが重要なんだ」
常に冷静な試合運びをしており、滅多に熱くならないクールガイなルードだが、あれらが全て駆け引きなのだとしたら、彼の理不尽な強さにも納得できる。残念ながらアルカラスに敗れたことで、ノルウェー人初の世界王者の誕生はお預けとなったが、ルードには今後もツアーを担う一端のプレイヤーとして活躍してもらいたい。
(画像=https://www.instagram.com/casperruud/)