テニス界において実績を残した選手が、引退後に解説者や大会ディレクターとして転身することは決して珍しいことではない。そしてこの度、あるレジェンドがジュニア育成を担ったビッグトーナメントの運営を請け負うことになったようだ。海外テニスサイトBASELINEが報じている。
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そのレジェンドとは、マルコス・バグダディスだ。彼は2019年にファンから惜しまれつつ引退したが、間違いなくツアー屈指のグラウンドストローカーだった。特に2006年は彼の年だったと言っても過言ではなく、アンディ・ロディック、イワン・リュビチッチ、ダビド・ナルバンディアンというビッグネームを倒し全豪ではファイナルに進出。さらにウィンブルドンではレイトン・ヒューイットを倒し、ベスト4に進出した。ちなみに、世界ランキング最高位は8位である。
そんな名選手のバグダディスだが、先日IMGフューチャースターズインビテーショナルの大会ディレクターになることが正式に発表された。この大会はギリシャのアテネで開かれる大会で、12歳以下の世界を代表するトップジュニア24名が集うことになっている。バグダディスは、大会ディレクターとなった心意気を以下のようにコメントした。
「ツアー生活から引退して以来、コーチングやメンタリングを通じて、次世代のプロテニス選手へ教育することが大好きになったんだよ。IMGフューチャースターズで、トップジュニア達に会い、このイベントを成功させることが待ちきれないね。」
IMGフューチャースターズは、2022年4月25日〜5月1日に開催され、ただトーナメントを実施するだけではなく、プロのテニス選手としてのキャリアの必要性を学ぶ勉強会も行われるそうだ。ちなみに優勝者は、アメリカのフロリダ州で行われるジュニア国際大会への参加権を手に入れることができる。
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ロンドンオリンピックでは、キプロス代表として旗手も務めたことがあるバグダディス。12シーズン連続で世界ランク100位以内をキープし続けた彼の知見は、きっと子供たちにとってとても勉強になるものだろう。今後のバグダディスの第二のキャリアが楽しみだ。