ヤニック・シナーのコーチであるリカルド・ピアッティは、コリエレ・デラ・セラのインタビューの中で、昨年の東京オリンピックを欠場したシナーの決断の理由と、その後に受けた反発について語った。sportskeedaが報じている。
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シナーは、昨年の東京オリンピックに参加しなかったことにより、自国イタリアの先輩であるファビオ・フォニーニや、元全仏オープンのチャンピオンであるアドリアーノ・パナッタなどから、批判を受けていた背景がある。
しかし、ピアッティの話によれば、シナーはサーブを向上させるために東京オリンピックを欠場せざるを得なかったらしい。彼は以下のように語っている。
「シナーが、五輪に行かないことを、決断してくれて良かった。当時はサーブのフォームを変更していたからね。このことを知らずに批判していた選手もたくさんいたのは事実だ」
「まだ20歳であるシナーは、予期せずに批判されることになってしまったけど、同時に成熟したと思う。彼はまだ非常に若く、長いキャリアが待っている」
これまでノバク・ジョコビッチや、マリア・シャラポワなどを指導してきたピアッティは、シナーの2021年シーズンについても振り返り、今シーズンの目標についても触れた。
「2021年に最も重要だったのは敗北だ。例えば、ウィーンでのティアフォーとの一戦は、彼を将来に向けて大きく成熟させた」
「今シーズンの目標は、ツアーレベルで55~60試合をこなし、グランドスラムで結果を残しつつ、ATPファイナルズにスタメンで出場することだ」
ウィーンでのティアフォー戦では、途中までシナーが主導権を握っていたにも関わらず、逆転負けを喫した。ピアッティにとっても、この敗北は教訓の1つなのだろう。シナーの今後の成長が楽しみだ。
(画像=janniksin)