ステファノス・チチパスは、全豪オープンの準決勝でダニール・メドベデフに7-6(5), 4-6, 6-4, 6-1で敗れた。そしてこの試合では、第4セットの初めにチチパスが、父でありコーチでもあるアポストロスからコーチングを受けたとして、バイオレーションを取られていたが、本当にチチパスはコーチングを受けていたのだろうか?sportskeedaが報じている。
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チチパスはメドベデフとの準決勝以前にも、3回戦のブノワ・ペール戦、4回戦のヤニック・シナー戦で、立て続けにコーチングバイオレーションを受けてきた。チチパスはこの一連の経緯を受けて、自分が不必要に標的にされていると感じているようだ。
「もう慣れたよ。審判はいつも自分のファミリーボックスばかりに目線を向けてて、相手のボックスは全く見ないんだ。僕は犠牲者だよ。僕は、自分の力で、試合中に解決策を見つけようとしているし、ポイントが始まる前に、頭の中でゲームを再現しようと努力している。だから、アドバイスなんて聞こえないよ」
加えてチチパスは、コートから離れているファミリーボックスからの声を聞きとることは難しいと主張した。
「プレー中は何も聞こえない。ありえないことだよ。1ポイントごとに観客が大声で叫んでいるのに、どうやってコーチの言うことを聞き取るんだ?超聴覚が必要だよ」
しかし、チチパスがバイオレーションを取られたのには、もちろん理由がある。本人は否定しているが、ギリシャ語を話せる審判が、チチパスのボックスの横のトンネルに隠れて、アポストロスがコーチングをしているかどうかチェックしていたところ、実際にコーチングが行われており、今回の警告に繋がったのだという。
Sting operation at Australian Open.
— robin (@robinsimion) January 28, 2022
A Greek speaking umpire was hiding in the tunnel next to Tsitsipas’ box to hear if his father is coaching.
He was, she signaled and he received warning.#AustralianOpen #AusOpen #Tsitsipas pic.twitter.com/boNJ0ZAo9p
チチパスは、父親の喋り癖について以下のように語っている。
「父は、何かに夢中になると、喋るのを止めることが出来ないんだ。僕は何度も彼にそのことを注意したよ。数え切れないほどの時間を費やして、一緒に解決しようとしたけど、あれは彼の治せない性格の一部なんだ」
レジェンドで解説者のマッツ・ビランデルは過去に「チチパスの父親はファミリーボックスから出ていくべきだ」と発言していたが、今回の件を受けてチチパスは、何かしらの対策を考えるのだろうか?トイレットブレイクに引き続き、彼とチェアアンパイア達との争いは、今後も続いていきそうだ。
(画像=stefanostsitsipas98)