キリオスを現役ダブルス選手のヴィーナスが痛烈批判。「精神年齢が10歳ぐらいだ」

 

ニック・キリオスと、現役のダブルス選手であるマイケル・ヴィーナスの確執が話題となっている。sportskeedaが報じた。

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キリオスの観客を煽る行為はリスペクトに欠ける?

 
 
 
 
 
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2人の確執が生まれたのは、全豪オープンのダブルス準々決勝で行われた、キリオス&タナシ・コキナキスと、ヴィーナス&ティム・プッツの試合が行われた時だ。

この試合では、コキナキスとキリオスが、地元オーストラリアの観客から確固たる人気を獲得していることもあり、ヴィーナスとプッツからすると、テニスではあり得ないアウェーな状態で試合を戦うこととなった。

それだけならヴィーナスも文句はなかったはずだが、キリオスはゲーム中にポイントを取るたびに観客を煽ったり、過度なセレブレーションをとっていたこともあり、見方によっては対戦相手へのリスペクトが欠けているようにも見えた。そして、試合後にヴィーナスは、キリオスを名指しにして「変態みたいな行動を取りやがって。精神年齢は10歳ぐらいだろ」と悪態を吐いたのだ。これに関して報道陣から質問されたキリオスは、以下のように答えている。

「全豪オープンは、スポーツとしてもっと注目されるべきだし、もっと新規の視聴者が必要だと思うんだ。俺の目標は、新しいファンにテニスを見てもらうこと。もし彼らが試合をフリックして、タナシと俺が面白いダブルスの試合をしていたら、テニスを普段見ない人でも、おそらく次回もチャンネルを合わせてくれるはずだ」

「ヴィーナスの問題に関しては、今ここで語るつもりはない。だけど、セバジョスとグラノリュルス(キリオスとコキナキスが準決勝で勝利した相手)はシングルスもプレーするし、素晴らしいキャリアを持っている。だから俺は、ヴィーナスよりも彼らの方を尊敬しているってことだけは言っておくよ」

一方、相方のコキナキスは、観客のエネルギーを利用しようとしていただけであり、侮辱する意図はなかったと述べた。

「対戦相手を侮辱しようとしているわけじゃないんだ。観客を盛り上げて、雰囲気を良くしようとしているだけだよ。相手が悪い方に受け取ることもあるけど。第1シードのメクティッチとパビッチと対戦した時もそんな感じだった」

キリオスとヴィーナスの争いは続いてしまうのか?

 
 
 
 
 
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ヴィーナスとキリオスのビーフには、各方面から様々な意見が寄せられているが、元ツアー選手で、キリオスにとっては先輩にあたるオーストラリア出身のサム・グロスは、この件について以下のように答えている。

「ふざけた行為も少しはあったかもしれないけど、これはエンターテイメント商品だ。スタンドに足を運んでくれるファンのために、選手が制作しているんだよ」

「辛辣な言葉を投げかけても、あなたはトーナメントで敗北した身だ。申し訳ないけど、マイケル、あなたのことは好きだけど、発言する内容については、時と場所をわきまえるべきだ」

キリオスは型破りなキャラクターを持っており、紳士的なスポーツとしてテニスの歴史を尊重している選手やファンからすれば、彼は受け入れ難い存在なのは確かだ。しかし、シングルスとは比較的に人気がないダブルスで、スタジアムをあそこまで盛り上げられるのはキリオス以外の選手では無理なのも事実。彼は、現代のテニス人気に、一役買っている存在と言っても過言ではない。

ヴィーナスとキリオスの因縁は、今後も続いてしまうのだろうか?とりあえずキリオスには、来るべき決勝に向けて、英気を養ってもらいたい。

(画像=k1ngkyrg1os)