今シーズン、アリナ・サバレンカは苦しいスタートを切ったが、彼女の才能を疑う者はいない。WTA公式サイトに、彼女のコラムが載っていたので、紹介させていただきたい。
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サバレンカの課題は凡ミスの連発
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アリナ・サバレンカは、危機的状況に陥ったとき、対戦相手ではなく、自分自身が最大の敵になってしまうと感じているようだ。今シーズンが始まる前、彼女は以下のように話していた。
「自分に集中して、エースの数を増やすよりも、凡ミスを少なくしないと。白黒がはっきりしているプロテニスの世界では、この考え方がとても重要なの。人間関係、経済、仕事など、私たちが人生を歩む上でも、テニスみたいな明快さがあればいいんだけど」
サバレンカはまだ23歳であり、WTAトップ10の中では2番目に若い選手である。同世代の選手の中でも特に優れたショットスピードと視野の広さ、協調性を持つ彼女のフィジカルには、ここ数年、大きな期待が寄せられている。
そんなサバレンカは、昨シーズンにグランドスラムで2度準決勝に進出し、キャリアを大きく改変することに成功した。世界ランキングも、世界女王のアシュレイ・バーティに次ぐ2位でフィニッシュし、周りの期待に応えることに成功したシーズンだったと言えるだろう。しかし、彼女は、メンタル面でまだ成長の余地がある。
サバレンカのサーブのスランプは深刻
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先日、18回のグランドスラムタイトルを持つレジェンドのマルチナ・ナブラチロワは、サバレンカのプレーを以下のように解説していた。
「サバレンカは、何よりも気持ちをコントロールしないと。頭でっかちになってはダメなの」
ナブラチロワのこの分析は的を射ている。何故ならサバレンカは、アデレードで行われた今シーズン最初の2試合で、合計39本のダブルフォールトを犯してしまったのだ。サーブは外部要素が入らない唯一のショット。メンタル面に問題があるとしか言えないだろう。
サバレンカのサーブのスランプは深刻だ。レベッカ・ピーターソンとの3セットマッチで、何度もアンダー・サーブを打っており、審判長のジュリー・ケンドリーに「怪我をしましたか?大丈夫ですか?」と聞かれたほどだ。
大阪なおみの復活により、サバレンカが昨年と同様の結果を残せるとは限らない。今シーズンは彼女にとって、重要な年になるだろう。サバレンカには、一刻も早くサーブのリズムを取り戻してもらい、再び世界トップレベルの試合を見せてもらいたい。
(画像=sabalenka.fans)