ニック・キリオスは、ビッグサーブ、驚異的な柔らかいタッチ、股抜きショットなど、型破りなプレーで知られているが、本人曰く彼のプレーの根底には明確なプランが練られているようだ。ATP公式サイトが報じている。
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Nick Kyrgios lost the point by doing this 😅 #USOpen pic.twitter.com/lG5qPjfMhH
— ESPN (@espn) September 5, 2022
キリオスは、自身のプレーについて以下のように自己分析した。
「俺はすべての選手について研究しているし、優れたテニスIQを持っていると感じている。ジュニアの頃のプレーや、これまでプレーしてきた特徴、どれだけテニスを見てきたかによって、対戦相手の長所と短所が分かるんだ」
「自分のゲームのスタイルも、どんなプレーをすれば効果的なのか理解しているつもりだ。フォキナやメドベデフ、デミノーみたいなタイプの選手に対しては、長いラリーに持ち込むと高確率で勝てないと分かっている」
「俺にとって、長いラリーはハイ・パーセンテージな作戦じゃない。クロスコートで簡単にボールを打っていては、試合に勝つことはできないんだ。90パーセントのプレーヤーにとって、ラリー戦は高い確率でポイントを獲得できる手段だけど、俺にとってそれは低い確率の作戦なんだ。そんなことをしていては勝てない」
「長いラリーを好むタイプの選手に対しては、常にポイントをリードし、アグレッシブにプレーし、できる限りポイントを短くして、サーブ&ボレー、ミックス、スライスで対抗しなければならないと考えている。自分の得意なタイプのテニスをしなければならないし、それが高い確率でポイントを獲得できる手段なんだ」
キリオスにとっては、オーソドックスな作戦に従うことよりも、与えられた相手に対して自分のゲームスタイルを適切に採用することが重要なのだろう。また彼は、コーチがいない現状をプラスに捉えているようだ。
「俺は、自分のプレーの特徴を明確に理解しているし、相手プレーヤーがどのようにプレーしたがるのかも知っているんだ。それが鍵になる。コーチをつけないことが功を奏しているような気がするよ。この半年間、コーチなしでここまで成功した選手はあまりいないと思うし、これは自信と自分のゲームを理解することで得られるものだと感じているんだ」
USオープンでは世界王者であるメドベデフに勝利し、タイトル獲得も見えてきたキリオス。彼と対戦するプレイヤーたちは、間違いなく苦戦を強いられることになるだろう。
(画像=https://www.instagram.com/k1ngkyrg1os/)