元全豪女王のソフィア・ケニンが帰還。「ファンに忘れられてるみたいで寂しかった」

 

最後にコートに立ってから半年が経ち、復帰戦となったアデレード国際では、イタリアの予選勝者であるルシア・ブロンゼッティを倒したソフィア・ケニン。そんな彼女が、WTA公式サイトにて、2022年の抱負を高らかに宣言した。

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ケニンはまるで負けず嫌いの子供

現在、世界ランキング12位で23歳のケニンは、2019年に初めて3つのタイトルを獲得した後、2020年の全豪オープンで優勝し、同年秋のローラン・ギャロスでは準優勝を飾り、キャリアハイの4位に到達した期待の若手だ。

しかし、そんな彼女は先シーズン、足の怪我に泣かされた。満足に試合に出場することが出来ずに、先日のアデレード国際で半年ぶりの復帰を果たしたわけだが、今のケニンの心情はどのようなものなのだろうか?

「100%の状態じゃないけど、何とかなっているよ。この大会のために、1ヶ月以上準備していたしね。朝6時に起きて、8時にはワークアウトを始め、その後テニスをして、またワークアウトに戻るというハードなプレシーズンを過ごしたの」

「今のところは、準備もうまくいっていると思う。今はただ、すべての瞬間を楽しみたいと思っているの。しばらくプレーしてなかったから、自分へのプレッシャーはない。でも、やっぱり上手にプレーしたいし、勝ちたい。私が負けず嫌いなことを知っているよね」

また、ケニンはかつてのレベルを取り戻すために、出来るだけ多くの試合をこなしたいと考えているようだ。

「良いプレーをすればするほど、試合数が増えれば増えるほど、コート上での居心地が良くなるからね。もちろん、すべての試合に勝てるとは思っていないけど、1試合勝つごとに自信がついくるのはいいこと。私は今でも、負けず嫌いで何事にも積極的な、ちょっとした子供よ」

ファンに忘れられていると感じていたケニン

 
 
 
 
 
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大阪なおみも復帰し、厳しい戦いが予想されている今シーズンのWTAツアーだが、ケニンはどのような目標を持っているのだろうか?

「明確な目標は決めていないけど、今はマッチバイマッチだね。勝利は勝利、それだけを受け止める。半年間プレーできなかった時と比べれば、今はとても良い状態だから、復帰のプレッシャーはあまりないよ」

「でも、年末までにはトップ10に戻りたい。そのための努力は惜しまない。最悪の場合、前半戦がうまくいかなかったとしても、自分の考えをはっきりさせて、気持ちが入ったプレーができれば大丈夫だと思っているの」

加えてケニンは、ファンに会えなかったことをとても寂しく感じていたそうだ。

「ファンがいなくて寂しかった。私のファン達は、試合後に愛情を持って接してくれるからね。(復帰が遅れたことで)自分のことを忘れられているように感じることもあるから、この感覚が戻ってきたのは嬉しかった」

アメリカ人選手としては珍しい、幅広い戦術を駆使するテニスで、あらゆる相手を翻弄してきたケニン。彼女が本来のリズムを取り戻すことが出来たら、トップ10に返り咲くことも夢ではないだろう。

(画像=sofia.kenin)