1990年代後半から2000年代前半に活躍し、2度のグランドスラム決勝に進出したレジェンドであるマーク・フィリプーシスは、現在ステファノス・チチパスのチームに加わっているが、彼は現代の選手が精神的にソフトだと思っているようだ。sportskeedaが報じている。
【関連記事】チチパスのファミリーボックスにおとり捜査官が潜入【コーチング警告】
上記のテニスチャンネルのインタビューで、フィリプーシスは以下のように語っている。
「現代の選手たちは才能があり、素晴らしいアスリートだけど、なんというかソフトなんだ。コードボールを打つと、相手に『ごめん』と謝罪してから次のポイントに臨むんだよ」
「今は、関係が悪くなれば、謝罪のメールを送ったり、インスタグラムで弁明をしなければならない状況だ。個人的には徹底的にやりあえよって思うね」
現役時代はパトリック・ラフターと仲違いをしたり、闘争心を絶やさなかったフィリプーシスにとって、今のツアーの雰囲気がソフトに思えてしまうのは無理もないことかもしれない。加えて彼は、現在コーチングしているチチパスのプレーについても言及した。
「チチパスはベースラインにいることが多いけど、ネットに出る戦略自体は好きだ。だから、ボレーは伸び代だと思うね。今は誰も彼のようなボレーを練習していない。時代が変わり、プレーがよりフィジカルになったことは理解しているけど、ボレーがゲームの重要な要素であることに変わりはないはずさ」
現在、カルロス・アルカラスを抑えて、今シーズンの最多勝選手であるチチパス。彼は素晴らしいシーズンを送ってきたと言えるが、その裏にはフィリプーシスの指導も関係しているのだろう。チチパスの父親であるアポストロスと共に、フィリプーシスがどのようなコーチングをしていくのか楽しみだ。
(画像=https://www.instagram.com/stefanostsitsipas98/)